お菓子食べながらポケモンと寝たい

ポケモンの話題が多いですが、決して怪しいブログではありません。

CLANNADとかいうサウンドノベルで15回くらい人生してきた

平成も終わろうというときに、2000年代初頭のゲームで遊ぶ時代逆行型人間のNatuXaです。しかもハードはPSP

あ、PSPクラナドの発売年って同じなんですよ。PS VITA欲しいなあ。

 

 というわけで、今さらネタバレもクソもない名作なので、感想をつらつらと書いていきます。既にクリアした人向け。クラナドを知らない人はチンプンカンプンなので今すぐゲーム買ってこい。

 

 

藤林杏END

明るい性格の自己犠牲タイプ。腕力が強くて精神的にもタフネス。ぷひーぷひー。

意味もなく朋也や周囲の人間に無茶ぶりする自分勝手な女の子に見えて、第一印象はあんまり良くなかった。

本当は朋也のことが好きなのに、椋ちゃんのために本音を隠して殺してボロボロになって、それでも学校では今まで通りに振る舞って(朋也の前でも)、無理に無理を重ねてそれでも妹のために一歩引く姿が辛かったです。そこまでしなくてもいいのよ… 

おまけに椋ちゃんも姉の真似をし始めて朋也の気を引こうとするし。それってつまり、朋也が自分ではなく姉のことが好きだって気付いてるわけじゃないですか―。もー、姉妹ともども見てて痛々しかった。

杏ちゃんシナリオのもう一つの見所は、春原がカッコイイとこですな。他のシナリオだと可愛い女の子に鼻の下伸ばしっぱなしで告白されることもない彼ですが、唯一女の子に告白されるこのシナリオでは、きちんと大人の対応をしています。渚シナリオでも朋也と渚が両想いになったら素直に祝福してますし、チャラ男に見えても実はそこらへんの高校生より大人なんですよね。(似たような事を、智代シナリオで朋也も言っている)

むしろ、杏ちゃんシナリオの朋也がヘタれ過ぎ。

 

 

 

藤林椋END

好きな人には大変申し訳ないんだけれど、あまり印象に残ってないです、この子。(笑)

パケ絵でも省かれてるし、立場的にはサブヒロインなんでしょうね。

渚と同じ消極的な女の子なんだけど、人任せ過ぎて「あー、もー、ハッキリしろ!」って場面が多かったかなー… まあ、杏ちゃんシナリオで本人も「お姉ちゃんと岡崎さんの優しさに甘えてる私はズルい」って言ってますけどね。

 

 

坂上 智代END

文武両道だけど一途。自他に厳しい優等生だけれど、実は依存型。

この子も、最初は強引で第一印象良くなかった。

TRUE ENDだと、ただの優等生なのでそこまで思い入れはないです。が、シナリオ最後で桜並木を無事に残せることが決まってすぐに、破局したはずの朋也と依りを戻しに来たときに「ん?」となりました。「え、そういうキャラなの?」みたいな。

案の定、『智代アフター』なる後日談に出てくる智代ちゃんは、クラナドとはキャラが違うそうですね。そこまでしなくても、バッドエンドで生徒会に落選してすぐ、朋也にベッタリになって退学するとまで言い始めるし。ギャップ萌えってやつですな。私はバッドエンドの依存型智代ちゃんが好きなので、『智代アフター』もぜひ遊んでみたいです。

 

 

一ノ瀬ことみEND

アフターストーリー以外では一番好きなシナリオです。数年間も立派な一軒家で一人きり…というのはホラーチックな怖さもありますが。この暗めの過去も相まって好きです。エンディング泣いた。

このシナリオでは朋也はもちろん、他のヒロインがことみちゃんのために色々と頑張ってくれるのが嬉しかったです。で、あ、ことみちゃん変わってきたかな? と思ってた矢先にトラウマが発動して、過去が明らかになって。私は、途中までことみは両親と上手くいってないだけかなーと思ってたので、実は二人とも他界してて唯一の友だち(=朋也)とも会えなくなって、家以外の何もかもを失ったと知ったときにはブッたまげました。設定重すぎない?(笑)

エンディングの時点では、ことみと朋也の人生はここから、ってかんじでしたね。朋也くん、すごく頑張ってたんですけどね。ようやく想いがことみちゃんにきちんと届いて、一区切りってかんじでしょうか。ことみアフターってないんだろうか。

 

 

 

・アフターストーリー

渚シナリオ後日談という名の本編。家族の物語…に見せかけて、けっきょく渚ちゃんがいないとハッピーエンドにはなれない。2018年現在の世の家庭事情からみると若干のタイムラグは感じられますが、色んな人の願いや想いを叶えて集めて、朋也くん自身の願いである、愛する家族との未来を手に入れることが出来た…!! というエンディングには、十分な感動とカタルシスがありました。

渚との変わらない日常を求めつつ、変わっていく街や人と、渚を守るためには変わらざる(変えざる)を得ない自分自身の弱さと闘う、朋也くんの葛藤の日々です。朋也くんが社会人になってからのストーリだけあって、多くの人に刺さる展開になっています。

クラナドの面白いところは、渚一人だけを追いかけても、絶対に彼女を助けることはできない点です。渚以外の色んな女の子を幸せにし、街の人々と交流して、ようやく彼女と家族になることができます。ひぐらしみたいに別シナリオの記憶が朋也くんや渚ちゃんに残るわけではない(ボンヤリとは残っている?)けれど、パラレルワールドの経験を糧にしてベストエンドを迎える、という点では同じです。

 

けっきょく、自分が強く強く変わらなければ、何も手に入れることはできないし、せっかく手に入れても失ってしまいます。人生なんてそんなもんですよね。いつまでもつまらなくて不細工な人間と付き合い続ける人はいないし、体力知力をフルに使ってお金を稼がなければ、好きな街で暮らすことさえできません。

自分以外の誰か・今はそこにある何かに依存する生活は、いずれ必ず破綻を迎えます。汐ルート序盤で朋也が廃人になったように。他人にも人生がある以上は変化が必要ですし、モノはいずれ壊れます。特に現代人は破壊・創造によって文明を発展させる消費型資本主義を選んでしまいましたからね、もうどんどんぶっ壊して造り替えてナンボですね。破綻を回避したければ、依存が必要ない強い自分に変わるか、弱いまま自死を選ぶしかありません。それか、朋也くんみたいにバッドエンドになったらループする(笑)。いやー、セーブポイントが現実でも使えればいいんですけどね。

まあ、クラナドに関して言えば、アフターストーリーになると異世界が絡んでくるので、一周しただけだと正直理解しきれてないです。少女と汐の関係とか、なんとなーくは分かってるつもりですが… あと、アニメも見ておきたいですね、分かりやすく編集してくれているかもしれない。

 

 

有紀寧とか風子とか古川親子とか、書きたいけど消化不良で筆が重いとこもまだまだありますが、とりあえず今回はここまで。

書きたくなったら追記しよう、そうしよう。